金積立金について

年金積立金の役割と重要性

日本の公的年金制度は、現役世代が受給世代(高齢者など)を支えるという仕組み(賦課方式)になっています。今の現役世代の保険料収入を、その時の高齢者の年金給付に充てています。もちろん、今の現役世代は、将来、保険料負担に見合った年金給付を受け取ることができます。

しかし、少子高齢化の進展によって現役世代が減少し、寿命の伸びによって受給世代は増加する見込みとなっています。そのため、数十年後には現役世代の保険料収入だけでは年金給付に必要な費用を賄うことができなくなります。将来、不足してしまう収入部分を補うという重要な役割を担っているのが年金積立金です。年金積立金は私たちの支払った保険料の一部を積み立てたもので、現在、年金積立金の資産額は約160兆円となっています。

その年金積立金を管理・運用するのが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)です。GPIFでは積立金を最低限のリスクで運用するため、リスク・リターン特性が異なる資産に分けて投資を行っています。